NOTES

2019.12月〜2020.1月にオンエアされていた
「NHKみんなのうた」の
『トゲめくスピカ』で描いた
物語のバックストーリーをタテヨコで

届けさせていただきました。

ヨコ画面は「みんなのうた」の映像に
“物語のその後”を追加した
拡張版アニメーション、
タテ画面は雫さんご本人に登場いただいた

完全撮り下ろし実写＋“物語の過去”となる
アニメーションのハイブリッド構成です。

ダムに沈む村の中で、数々の思いを読み進めていく
柔らかい表情の雫さんの姿と
そこに交わる
アルーの思いにご注目ください。

今回ポルカドットスティングレイさんが、
このタテヨコのために
特別にアレンジしてくださった
穏やかな曲調が作品全体を包み込み、

楽曲の軸が加わったことで、新作であり、
「みんなのうた」との
バリエーションでもある
映像体験を生み出すことができました。

物語の登場人物たちが自らの過去に触れていく
ストーリーですが、
言葉を発さないMVだからこそ、
伝わる情報の軸を増やすことで
複雑な時系列を
立体的に見せられ、何度も楽しめる発見のある構成を

組むことができました。

アニメーション企画・監督　水﨑淳平

STORY

ダムの底にはかつて村があり、
その場に取り残されてしまった数々の魂がある。
謎の釣り師とその相棒アルーは土着した魂を釣り上げ、
今あるべき場所に送り届けている。

魂を釣り上げては持ち主の元へ帰っていく姿を見送る2人。
日に日に彷徨う魂が少なくっていったある時、

アルーは水中で「ある過去の瞬間」を見つけてしまう。

その片鱗を見たことでアルーの心の引っ掛かりがトゲとなって現れ始める。
釣り師もまたアルーのトゲが現れたことを
きっかけに無くした記憶を取り戻し始める。

2人は互いの関係性を思い出すと共に、
悲しい事実に向き合うこととなっていく。